新型コロナウイルスにより、世界中で様々なビジネスが目まぐるしく変化をしていく中で、日本の商品を世界市場へ届ける越境ECが急拡大することになりました。

しかしながら、コロナ禍での各国の規制や制限も大きく変化をしており、特に越境物流においては、各社が手探りな状況が続いているのも事実です。早いスピードで変化する中で常に最新情報を取得することは簡単な事ではありません。

経済産業省発表のレポートによると、世界のBtoC-EC市場規模とEC化率は、2019年の世界市場規模は3.53兆USドル、EC化率は14.1%と推計されています。今後も市場規模の拡大とEC化率の上昇が予想されており、2023年には6.54兆USドル、EC化率は22.0%にまで上昇すると予測されています。

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これはコロナ前のレポートであり、コロナ禍のパンデミックによる世界物流の混乱により一旦停滞はしたものの、現在は復調気配にあり、withコロナ時代における越境EC市場、EC化率は更なる拡大傾向に進化し続けています。

今回は、自社物販を行っているからこそ分かる黒船物流から、販売者視点に立った、船と飛行機の輸出から見るコストメリットから、withコロナ時代で越境ECを拡大させる最新の情報をお届けいたします。

黒船物流では越境ECの海外発送代行のキャンペーンを行っています。

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世界中でコンテナ不足が発生

 

船の輸送コストから見てみましょう。

船で送る場合には、混載便や20フィート、40フィートのコンテナを予約して送るパターンがあります。20フィートと40フィートのコンテナでの料金の違いについては、オーシャンフレート(海上運賃)で5~10%変わるぐらいで、その他の費用としては全体のコスト感からするとそこまで差はありません。

こちらはAmazonFBAなどで在庫を海外に送る場合に利用するパターンです。コロナ前までは、コンテナ1本送る場合のコストはオーシャンフレート(海上運賃)からサーチャージ(燃料割増金など)を合計しても約30万~50万という費用感でした。

コロナ禍により状況が一変した際には、まず世界中でコンテナ不足に陥りました。コンテナの争奪合戦です。当然、コンテナの値段は高騰した訳ですが、それよりも世界各国での制限などにより、港につけれずに海上で滞留したり、港に降ろした後も人員不足や物流超過により、仕向地に搬送出来ないなど様々なトラブルが発生しました。

もちろん、Amazonの各倉庫においてもソーシャルディスタンスとなり、受け入られる物量そのものが制限され、コンテナを運ぶドライバーがAmazon倉庫前で数時間から半日ほど待たされたりと想定外の事態が多発していました。

その結果として、船の上や港における保管料、ドライバーの人件費上乗せなど通常では発生しない費用がかかり、実際の所は送ってみないとどれだけのコストがかかるか分からないといった状況に陥っています。

現在は徐々に制限が緩和されていますが、それでもwithコロナ時代となる現在では読みにくい事案を想定しながら商品を送る事となります。

コロナ前からすると船のコストは高騰

それでは、コンテナ不足になっている現在の船のコストは一体、いくらになるのでしょうか。

各フォワダーにより料金に差はありますがアメリカにコンテナを1本送る場合には、オーシャンフレートとサーチャージだけでUSD15,000前後、通関費用やドレージ等を含めると200万円を超えます。2021年8月現在でも、コンテナの予約を抑えることも容易ではないという現状です。そのために商品開発から利益率などを見直したり、現状をふまえた上での商品開発などを行う必要も出てきます。

また、取り扱う商品が小型商品ですと、容積重量もそこまでかからないことから、LCL(混載便)やPLCL(高速混載便)というサービスを利用するケースもありますが、商品によっては通関でストップするリスクがありますので、混載便での発送自体がリスクヘッジを考慮する必要もあります。

余談にはなりますが、Amazon販売をスタートする際にアメリカの場合にはAmazonの販売ルールで在庫健全性という問題があります。こちらはある一定の在庫健全指数を上回らないと、そもそも大量に商品を送るための納品プランが作成できないという事です。

この在庫健全指数を上回ると逆に無制限に商品を納品しての販売が可能となっていますので、そのあたりも留意しながら発送を行う必要があります。

各クーリエのエアーには、コロナによるサーチャージが追加

次に飛行機輸送についての現状です。

日本郵便の代表的な海外輸送サービスEMSがサービス提供を停止してから約1年が経過し、2021年6月より再開しました。

その間、DHLやFedEx、UPSなどのクーリエ輸送は飛躍的に注目を浴びています。その中でもwithコロナ時代に新たに導入された、特別なサーチャージは常に把握しておく必要があります。各クーリエにより、名称はさまざまですが緊急事態追加金・繁忙期割増金・ピークサーチャージといえばこれに該当します。荷送地より各仕向地あてに重量ごとに特別料金が加算されることとなっています。

こちらは発送重量が軽い場合にはそこまでの影響を受けるものではありません。しかし、軽量物でも数量が多ければトータルの発送重量は重くなりますので、少なからず影響を受けます。㎏あたり換算にて、20円~最大270円までで各国宛によって変動します。

コロナ前ですとコスト的には発送重量と各仕向地次第では日本郵便のEMSが安かったですが、サービスを再開してからは各クーリエと同様にコロナ割増金が追加されるようになり、各クーリエの方がコストメリットを出せる傾向にあります。

飛行機輸送では、コロナによるサーチャージを送料に足したものに、別途燃料サーチャージ(%)を掛けたものが飛行機のトータルコストになりますが、リードタイムとしては船よりも圧倒的に早いのは明らかです。

また、顧客輸送をする航空会社でも貨物を送るという方向にシフトしていますので、将来的には様々な新たな空輸サービスが提供されるかもしれません。

まとめ

このようにwithコロナ時代での越境ECビジネスを行う上では、物量や各仕向地など条件次第ではトータル的に見ても、今は船より飛行機の方がリスクヘッジとしては有効かと考察されます。

今後、物流市場が安定し、コンテナ不足などが解消されれば、船で送る方がコストメリットを出せる状況になる場合も想定されますが、引き続き世界情勢を見極めながらピンチをチャンスと捉えて、今後伸び続ける市場に積極的に参入することでアーリーアダプターとして確固たる地位を築いていくことが出来るでしょう。

黒船物流では、「お客様と共に成長する企業」という企業理念の元、時代・市場・人に合わせて常に価値のあるサービスをお届けすることを使命として取組んでおります。

また、ワンストップのロジスティクスサービスの提供を行うだけでなく、インターネットサービスといえば黒船という高みを目指して越境ECを行う上で必要なサービスを提供しながら常に最先端を走り続けています。

越境ECの物流についてのご相談やお困りごとがございましたら、是非お気軽にお知らせください。

 

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資料源:電子商取引に関する市場調査の結果

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