今回の記事はebay輸出における運営スキルをテーマにしたブログということで、商品選定について、書きたいと思っています。
僕は2005年にebayにアカウント登録したので来年でちょうど越境ECビジネスを始めて15年目になります。最初はebay輸入からはじめ、Amazon輸出も展開し、現在ではebay輸出に重きをおいてビジネスしています。
これからお話する内容はあくまで僕の考え方で、正解というわけではないので、「他の人はこうやってるんだなぁ。」くらいに考えてください。
さて、ここではebay輸出を前提にお話を進めさせていただきますが、皆さんは取り扱う商材をどうやって決めましたか?
“Amazon(日)とAmazon(海外)で価格差のあるもの”“身の回りにある不要なもの”“外国人が好きそうな伝統工芸品、アニメグッズ”“近所のリサイクルショップでタダ同然で仕入れられそうなもの”など色々と理由があると思います。もちろん、どれも間違いではないと思います。
ですが、僕が個人的にポイントとして挙げたいのが、
①自分の得意分野
②新品ではなく中古(※特定の条件は除く)
③商品のジャンルを絞ろう
得意分野の商品のほうが今までに蓄積された知識や情報があるので、それだけで他の商材を扱うよりも優位性があります。
ebay輸出において、買いたい側の気持ちを考えた商品選びをして、それを反映させた出品タイトルや説明文が重要です。
あと、「新品ではなく中古」というのは中古だったら安く仕入れられるとかそういう理由ではありません。
発売されたばかりの新品の商品だとセラー同士の価格競争になってしまい利益が出しづらいです。それに、大量に仕入れることができて仕入れ値を安く抑えられることのできるセラーが圧倒的に有利になります。
ただし、期間限定商品だったり、何年も前に発売されて未開封新品といったコレクター向けの商品の場合は除きます。
一見、価格競争から逃げるために中古をおすすめしているようですが、実は中古の商品にこそebay輸出の楽しさが隠れていると思っています。
今回は身近な漫画を例にとって説明していきたいと思います。
例えば、古本屋に売っているとある漫画一冊にしても状態は様々ですよね。
- カバーの傷はどの程度か
- 帯はあるか
- 日焼けはあるか
- 破れてないか
- 折れてないか
- 書き込みはないか
- 初版か
ただ読めればいい人にとってはなるべく安く販売してほしいはずです。
これが、「今では新品で手に入らない商品」ともなると希少価値が高くなり中古のほうが価格が上がることも珍しくありません。
そういったところにチャンスは眠っています。中身は同じ商品でも「〇〇〇〇〇〇、〇巻、中古、美品」と「〇〇〇〇〇〇、〇巻、中古、初版・帯付き」では印象が違ってきます。ebayのアクティブユーザーは2018年時点で約1億7000万人といわれており、どこかしらにそれを必要としているバイヤーはいるので適正な価格でアプローチしてください。競合がいない商品の場合、価格競争に巻き込まれず価格決定権が自分にあるのでとても有利にビジネスを進めることができます。
そして、ここで上記の③に挙げた「商品のジャンルを絞ろう」というポイントの重要性が活きてきます。
取り扱う商材がバラバラだとストアのブランディングができません。
実際、僕の扱っている商材には定期的に購入してくれるリピーターがついていて、中には友達にも紹介したとメッセージをくれた方もいました。
1回売ってハイ終わりではなく、長期的なビジネスを見据える場合にはリピーターの存在はとても大切です。
また例を一つ挙げますが、
バイヤーがとある漫画の1巻を購入したとしましょう。では、「2巻以降も必要であれば僕のページをチェックしてみてください。」「同じ作者のこんな作品がありますが興味はありませんか?」といった切り口からバイヤーにアプローチができますよね?
自分の得意分野にしたほうがよい、というのはこういうところにも活かされてきます。
こういった「お知らせ」メッセージは、僕の経験ではとても好意的に捉えてもらえることが多いです。
“親切な対応をしてくれるセラー”という印象を持ってもらえるとバイヤー側も次回以降も安心して注文してくれるようになります。
顔の見えない海の向こうの取引相手ですが、こういった地道なコミュニケーションが良い取引実績につながります。
まとめになりますが、まずマーケティングの第一歩として自分が扱う商材が決まったら競合がいるかどうか、いるのならどういう商品をどうやって売っているのかをリサーチしましょう。
その次に、自分の知識を活かして付加価値をつけましょう。そのためには状態はなるべく詳しく書き、写真も自分で撮って、バイヤーが買いたくなるような商品ページ作りをしてみてください。
そうやっていくうちに何をどうすれば売れるのかコツがわかってくると思います。
そして、少しでもこれを読んでくれた方々のステップアップやヒントにつながれば幸いです。
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【作者プロフィール】
井本慎也
ebay輸出セラー
2005年よりebay輸入からはじめ、Amazon輸出も展開し、現在ではebay輸出に重きをおいてビジネスしています。
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