筆者自己紹介
はじめまして。
越境ECセラー様のサポートを行っております「EC-Studyイースタ」代表の石原太郎と申します。
今回より、ワールドファーストジャパン社様へ寄稿をさせていただくことになりました。
私自身も「越境EC・国内EC」のセラーであり、コンサルやWeb制作を行うサポート事業者でもあります。
プレーヤー・サポーター、両方の視点・立場から、World Firstユーザー様のお役に立てる記事を書かせていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

おことわり
筆者は保険代理店ではないため、保険商品の内容説明を行いません。
あくまでも、「筆者個人の経験談・感想」として、記述させていただきます。
あらかじめ、ご承知置きください。

海外PL保険とは
─────────────────────────
・自身がケガや病気で働けなくなった・・
・会社が火事になり、建物や在庫が焼失してしまった・・
・運転資金や退職金の備えをしておきたい etc,.
─────────────────────────
普段、わたしたちは、個人・法人を問わず、万が一のリスクを想定して、何かしらの保険に加入していると思います。
「海外PL保険」もそんな保険の一種で、

正式名称を、「海外生産物賠償責任(PL)保険」 と言います。
自社で、「製造(OEM含む)」や「販売(輸出)」をした製品が、海外で不具合を起こし、それが原因で賠償を伴う事故に発展した場合に備える保険です。

一例を挙げると、
─────────────────────────
越境ECセラー👤Aさんが、仕入れ・販売をした「おもちゃ」を、海外バイヤー👨Bさんが購入した。
販売されたおもちゃには不具合があり、それが原因でバイヤーBさんのお子さんがケガをした。
当然Bさんはお怒りになり、弁護士を通じて、セラーAさんとおもちゃメーカーに多額の賠償を求めた。
Aさんは紹介してもらった現地の弁護士に依頼し、訴訟対応により損害賠償請求までには至らなかった。
しかし、結果、長期間にわたる訴訟対応のため多額の弁護士費用を支払うことになってしまった。
─────────────────────────
こういったケースに備える保険が、海外PL保険になります。

上記は例ですが、越境ECセラーにとっては、十分にあり得るケースです。決しておもちゃに限らず、様々な商品ジャンルで、大きなリスクがはらんでいることが容易に想像できると思います。

越境ECセラーは海外PL保険に加入した方がよいのか?

海外PL保険について、よくいただくご質問
─────────────────────────

  • どんなときに、どんな損失を補償してくれるのかわからない・・
  • 保険に加入しても、海外は保険がおりないウワサを聞いた
  • 副業セラーや会社員でも入れるのか?
  • 保険の対象となる商品に制限はないのか?
  • 補償される輸出先は全ての国が含まれるのか?
  • 海外PL保険に加入する前に輸出した製品であっても補償されるのか?
  • 海外から商品を回収する費用は補償されるのか?
  • 中古品でも補償の対象になるのか?
  • バイヤーから、健康被害により多額の損害賠償請求を受けてしまった場合は・・
  • バイヤーから、製品の成分表示のミスを指摘された場合は?
  • バイヤーの国の法律に違反していたら補償されないのか?
  • 販売した商品が知らないうちに海外で転売されて事故が発生したら?
  • 日本国内の販売先から海外に輸出されて事故が発生したら?
  • 商品事故が起こり、OEM先での製造過程に問題や原因があった場合は?
  • 損害賠償請求を受けたときの海外での弁護士対応はどうするの?
  • 損害賠償には至らなかったけれど、海外での裁判費用が高額になった場合は?

─────────────────────────
事故とはほぼ無縁の製品もあるかとは思います。しかし、それは稀なケースで、大半のジャンルにリスクが潜んでいます。
「わたしには関係ない」
「今まで事故はなかった、これからも大丈夫。」
そう思われている方は多いと思います。

しかし、
「海外での製品事故や訴訟トラブルなどのリスクは大きい」
ことが現実です。
特に、北米での訴訟は賠償額が高額になりやすく、たった一度のトラブルが事業の致命傷になりかねません。
これは、弁護士報酬が成功報酬制によるものが一因と言われ、1件当たりの賠償額は数百万円~数億円にのぼり、損害賠償は防いだとしても、訴訟対応の費用だけでも高額になります。
成功報酬制は、米国でのPL訴訟件数の増加にもつながり、訴訟件数は2000年の約1.5万件から2015年には約6万件と急増しています。
※訴訟件数はJETROホームページより引用
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-000951.html

  (例)
飲料品  ジュースを飲んだ幼児が障害を発症 約1.5億円
生活用品 幼児がベビー用シーツにくるまれて窒息死 約8,000万円
家電製品 電化製品の過熱により火災が発生 約7,000万円

 

また、米国では州によって法律が異なります。陪審員制度の導入により、消費者に有利な判決が下される傾向があるとも言われます。このような状況に対応するために、各州の法律の精通した弁護士を探すだけでも個人の力では限界があるでしょう。
そして、米国だけでなく、欧州、アジア諸国でも近年PL法の整備が進み、消費者保護の傾向が世界的に強まっています。

そういうわたしも、ご多分にもれず、以前は海外PL保険には加入していませんでした。
しかし、弊社会員様からのご相談をきっかけに、トラブルについて調べた結果、背筋が寒くなったことをよく覚えています。そこで、多方面をあたりましたが、残念ながら海外PL保険について詳しい方は殆ど居ないこともわかりました。運よく、信頼できる保険のプロから丁寧な助言・指導を得られ、会員様も私も安心・納得して保険に加入することができました。

海外取引では、たった一度のトラブルが、事業の存続に大きなダメージを及ぼします。
越境ECを主事業とされている方やパワーセラーなら尚更のことです。

あなたや会社の明日を守るためにも、海外PL保険への加入を、一度は検討されてみてはいかがでしょうか。

海外PL保険の無料相談サービス

不安や疑問は、専門家に相談することが一番です。
EC-Study イースタでは、越境ECセラー・輸出事業者様のご要望にお応えし、海外PL保険のプロの無料相談サービスを行っております。
ご不安な点・ご質問はもちろん、お取扱いの商品や輸出先など、あなたの現状をヒアリングの上で、最適な助言・ご提案をさせていただきます。

「備えあれば患いなし」です。
強引な勧誘などは一切行いませんので、安心して無料でご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また寄稿させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

※以上の記事は作者によって提供され、当社(WorldFirst)は一切責任を負いません。

—————————————————–

【作者プロフィール】
⽯原太郎 TARO ISHIHARA
EC-Study イースタ 代表
公式サイト: https://ec-study.school/service/premium-support/

海外ネットショップを中⼼にセラーとして越境EC/国内EC を運営。Web 制作やサポート
事業も⾏っており、⽇本郵便・⽇本商⼯会議所など数々のEC セミナーの講師を務める。

お問合せ、ご相談
海外PL 保険: https://ec-study.school/contact/
Email: info@ec-study.school
SNS: https://www.facebook.com/ecstudy.school/