Amazon輸出で稼ぎ続けるセラーが本当に使っているツールやサービスとは一体何なのか。
越境ECが流行し始めた2010年以降、これまで数多くのツールが開発され市場に出回ってきた。
その数あるツールの中でも、稼ぎ続けているトップセラーが使っている厳選されたツールとは何なのか。
実際のトップセラーがどのようなツールを使っているのか、今回は、前回記事の好評を受けて2016年から現在に至るまでAmazon輸出で稼ぎ続ける現役トップセラー「ぴーたろ」氏に、本来は聞くことが難しいツール選びについて本音でお話をお伺いした。
Amazon輸出ビジネスにおけるツールの必要性
こんにちは、ぴーたろと申します。
私はAmazon輸出を始めた頃から、国内外含め様々なツール・サービスを使ってきました。
実際に多くのツールを使ってきた感想として「使えるツール」よりも「使えないツール」の方が多いというのが率直な感想です。
そのため、特にAmazon輸出の初心者の頃には「自分(のビジネスモデルに)に合った」ツールを見つけるために少なくないお金を投じたことを記憶しています。
「そもそもAmazon輸出でツールは必要なのか?」というご質問を頂くことも多いですが、結論としては「必要でなければ無理に使う必要はない」というのが自分の考えです。
(この記事の題目を考えれば元も子もない話で申し訳ありません・・・が、本音ではこのように考えています。)
「どのツールを使ったら稼げますか?」といった趣旨のご質問は、ブログやTwitterを通してこれまでたくさん受けてきましたが「優秀なツールを使えば誰でも稼げる」というのは大きな認識間違いだと考えています。
実際には「優秀なツールを上手く使いこなせる」ようになることが最重要です。
とはいえ、実際にAmazon輸出を実践している方でツールを使っていないセラーは、私を含めて皆無でしょう。私の知る限り、ツールを一切使わずに稼いでいるというセラーさんにはお会いしたことはありません。
今回は変化の激しいAmazon輸出のツールについて自分の体験を踏まえた内容について触れていきますので、皆様のツール選びの一助となれば幸いです。
Amazon輸出のツール選びで絶対に意識したいポイント
Amazon輸出ツールやサービスの業界は、Amazonという変化の激しい市場に適合したものである以上、その姿も時代に合ったものに進化してきました。
同じツールやサービスであっても、市場やユーザーに求められているニーズに合わせて機能が変化したものもありますし、新たなツールが開発されることも珍しくありません。
長く物販に身を置いていると分かりますが、変化に対応できずにサービス自体が終了したものや、昔は有名だったものの今は淘汰されて名前も聞かなくなったツールもたくさん見てきました。
そのような状況の中、ツール選びの際に私が最も大切にしているスタンスは、あくまで「実際に自分で使ってみる」ということです。
Amazon輸出と一言に言っても、その販売方法や販売戦略はセラーによって違っています。
どれだけ優秀なツールであっても、使う方の販売方法や物販の経験値によって感じ方は変わるため、まずは「実際に自分で使ってみる」というスタンスが自分に合うツールを見つけるための近道だと考えています。
自分の経験上も、一度使わなくなったツールを自分の物販スキルが上がったことで再度使い始めたこともあります。
また、もう一つ大切にしている考え方があります。
それは実際にツールを使ったとして「その効果を必ず数字(金額換算)で考える」ということです。
そのツールが売上(利益)を増やすツールならば、具体的にいくら利益貢献しているのか。
そのツールが費用を減らすツールならば、具体的にいくら費用削減に貢献したのか。
自分なりの計算で構いませんので、実際にツールを使う前後で正確にデータを取って、そのツール・サービスのビジネスへの貢献度合いを数値化する姿勢を大切にしてください。
残念ながら、優秀なツールは無料では使えません。
この意識さえ働けば、ツール代の支払いに見合うメリットがあるのかを、自分なりに判断しながらツールを使いこなすことができます。
ビジネスは最終的には必ず数字に帰着します。ツールを使っているという自己満足ではなく、常に費用対効果を考えて、そのツールを使う事にメリットがあるのかどうかを判断してみてください。
前置きが長くなりましたが、今回は私がAmazon輸出で使っているツールの中でも自信を持ってオススメできるツールやサービスを厳選してご紹介します。
手数料最安の海外口座WorldFirst
Amazon輸出ビジネスを始めるにあたり必要不可欠なのが海外銀行口座の取得です。
日本人が海外のAmazonで商品を売る場合、原則的には現地で法人を作って口座を持つ必要がありますが、そのハードルの高さやコストの面を考慮し大半の輸出セラーは海外口座のレンタルサービスを活用しています。
レンタル海外口座を使った送金では、最終的に米ドルを日本円に変えて日本の口座に送金をするため必ず為替手数料が発生します。
現状、この手数料が業界で最安のコストで利用できるのがWorldFirstの海外口座レンタルサービスです。
それまでは2%水準だった業界の為替手数料の常識を破り、0.5%以下という格安で送金が行えます(Amazon輸出の業界では大きなニュースになりました)。
WorldFirst口座を使い始めて年間100万円以上のコスト削減できたセラーもいらっしゃいます。
費用を最小限に抑えて利益を最大化させたい方は、海外口座に使うのはWorldFirstのサービス一択になります。
リサーチツールのセラースプライト
海外のAmazon市場を相手にする輸出ビジネスでは、使うツールも海外製であることが珍しくありません。
この中でも、現在最も強力なリサーチツールといえるのが「セラースプライト」です。
このツールでは、商品ごとの検索キーワードを可視化したり、商品ごとの売上個数の推定値をワンクリックで確認することができます。
ツール自体は中国製。従来この手のツールは米国製のツールを使っていた時期もありますが、取得できる情報の幅や精度でセラースプライトに軍配が上がっている印象です。
中上級者セラーは自社商品やOEM商品の市場リサーチ用に、初心者セラーは販売する商品の売れ行きやライバルセラーが販売している商品を自動で取得してくることもできます。
詳細なツールの機能についてもまとめていますので参考になれば幸いです。
物流サービス
Amazon輸出でFBA販売を考えている場合、ネックとなるのが物流です。
決して安くない国際送料ですが、特に物量が少ない初期の段階では、日本郵便や国際輸送会社と直接契約をしても割高な送料で発送をするしかありません。
その場合、既に毎月何トンもの物量があるトップセラーよりも送料負担が大きく、結果的に手元に利益が残らない結果となります。
この点、Amazon輸出の物流サービスでオススメできるのがTNK Logisticsです。
現役商社の安い国際送料の契約を使わせてもらえるため、初期の段階から送料で不利になることがなく、またFBA倉庫への直送も可能です。
実際に最新のFBA代行業者を比較すれば、現状はこのサービス一択と考えています。
価格改定ツール
Amazon輸出の販売方法は様々ですが、大別をすると「FBA販売」「無在庫販売」のいずれかの販売方法が主流です。
この中でも特に人気が高いのが「無在庫販売」ですが、この販売方法で成功するには、大量のデータ情報の鮮度を高く保つことが必須条件になります。
そのために必須のツールがPRIMAです。
PRIMAはAmazonのASINコードに紐づくあらゆる商品情報を正確かつ大量に自動取得できるため、現役無在庫セラーの中でも特に支持されているツールです。
取得できるデータが汎用的であるため、使い方はユーザーのアイデア次第ですが、ご自身のビジネスに上手く組み込めば多くの作業を自動化できます。
最終的には自社ツールの開発
最後に、個人的にオススメをしたいのが自社システムの構築です。
上記のツールやサービスは自分で作れなかったり、作れたとしても開発費用と労力を考えれば、ツール代を払って効率的に使いこなす方がトータルコストも安く済むものばかりです。
一方で、Amazon輸出と一言に言っても、販売方法や日々の作業内容はセラーによって違うことは前述のとおり。
そのような状況の中、最終的には自社のビジネス環境に合わせたシステム構築は最も費用対効果が高い投資になり得ます。
実際、私も在庫管理・販売管理・広告管理等、自分のビジネスの成長に合わせて自社のニーズにマッチするシステムを作って日々使っています。
特に最初の段階では「自社の作業を効率化する」という視点でシステムやツールを作ってみるのがオススメです。
自分でシステムを作る力がない場合も、SOHOサイト(ランサーズやクラウドワークス等)を活用すればプログラミングやシステム開発に長けた優秀なエンジニアさんは簡単に見つけられます。
ツールに関するご質問は多数いただきますが、自分でシステム開発をする際のご質問などは非常に少ないので、物販での利益が増えてきたら選択肢のひとつとして持っておくことがオススメです。
ツールを有効に使いこなせるようになろう
以上、最新のオススメAmazon輸出ツール・サービスでした。
この他にも優秀なツールはいくつかありますが、今回は特に厳選した5つをピックアップしていますので考え方の参考になれば幸いです。
繰り返しとなりますが、ツールやサービスは使いこなせなければ意味がありません。
まずは実際に使ってみて、自分の物販モデルに合うものはフル活用しながらAmazon輸出ビジネスを拡大させてください。
【作者プロフィール】
CPAエクスポーターぴーたろ
2016年から副業でAmazon輸出・eBay輸出を実践
現在は法人化を果たし、個人で越境ECを開始する方法から最新のAmazon輸出の情報までをTwitter・ブログで書き残している。
Twitter:@pitaro_export
ブログ:Amazon輸出の始め方
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