黄金の11月、越境Eコーマスの年末商戦の時期が始まります。クリスマスなどのイベントが次々にあるので、ブラックフライデーやサイバーマンデーであれ、自社ウェブサイトのセールであれ、売上急増のチャンスが目前に迫っています。そこで、商品選定が年末商戦に備える上で最も重要な作業になります。適切な商品を選びさえすれば、売上急増のチャンスは自然にやって来るものです。よくある商品選定の「落とし穴」を避けて、楽々に「爆売り」シーズンに備えましょう!

 

勉強不足と感覚に頼った商品選定

Eコーマスサイトの新規参入者の多くは、市場調査不足のため、往々にして感覚に頼ったり、おすすめに従ったりして、国内市場の売れ筋商品に基づいてやみくもに商品を登録したりしています。あるいは、商品選定ウェブサイトで売れ行きの良さそうな商品を見つけては、市場調査ツールの助けを借りることもせずに、自分の感覚だけで選定しています。ところが、市場データの裏付けがないまま選定された商品が満足のいく結果を生み出すことはほぼありません。

WorldFirstから注意を一言。商品選定は決して感覚に頼ってはいけません!

 

価値が高く、重量のある商品を選定してしまうこと

より多くの在庫資金を遊ばせておく必要があるだけではなく、十分な利益を維持するために海上輸送などのタイムコストが高く資金回転率が低い物流方式を選択する必要もあることも意味します。年末商戦のための商品準備の増加に伴い、物流運賃が値上がり、保管するための倉庫も確保し難しい状況になります。

「高価」で「重い」ものほど良いとは限らないことをお忘れなく。

 

使用頻度の高い商品を選定してしまうこと

使用頻度が高い商品であるほど、問題が起こるリスクが高くなります。中国製品は品質面で良くなってきているとはいえ、アマゾンで販売している商品については、量と低価格を追求するために多くのサプライヤーが品質面である程度妥協していることを 商品選定にあたって考えるべきです。以上の理由から、こうした使用頻度の高い商品は選定しないほうがよいでしょう。

 

レッドオーシャン商品を選定してしまうこと

人気のあるレッドオーシャン商品の市場は、巨大ではありますが、その分、競争も激しい市場です。市場シェアは多くの場合、いくつかのトップブランドによって支配されています。小さな売り手がそのおこぼれにあずかりたいなら、散々な目に遭うことを覚悟する必要がありますが、多くの場合その競争に敗れて勝者の餌食になるだけです。

 

複雑な機能を備えた商品を選定してしまうこと

外国の買い手の多くは、使いやすい商品であることを期待しており、使い方があまりに複雑な商品は求めていません。商品のセットアップが難しいことがわかると、直接返品されてしまうか、満足できない場合には悪いレビューを書かれてしまいます。どちらの場合も、小さな売り手にとっては大きな痛手になります。

時にはシンプルな方がずっと良いこともあります。

 

サプライヤーの商品品質問題

商品選定の際は、サプライヤーの管理状況を実地調査するよう注意してください。サプライヤーの製造管理がきちんとしていれば、不良品の割合は比較的適切に抑えられていることが多いものです。ところが、サプライヤー自体が小規模な作業場などで、製造や品質検査などきちんとしたプロセスがない場合、その品質を保証することは難しくなります。

 

権利侵害の問題

さらに、売り手が見落としがちな重要な問題があります。ずばり、権利侵害問題です!

例えば、2014年にトイ・オフ・ザ・イヤーに選ばれたBright Bugzが自社の権利を主張して、多数のアカウントを訴えました。報告によると、86のストアが告訴され、アカウント凍結の危機に直面しているとのことです。関連する商標は主にBright Bugzですが、タイトル又はリスティングにその商標が含まれていれば、権利侵害に当たるリスクが高くなり、法律事務所に睨まれやすくなります。同じようなことは以前にもありました。商標+著作権という同様の形式での権利主張は、1990年代生まれの子供のころの思い出である「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」もしています。こうしたことから、「商標+著作権」が、ブランドの権利を守る強力な武器になっていることがわかります。そのため、売り手は年末商戦のための商品準備に向けて、アニメや漫画のキャラクターやイメージ関連の製品について、イベント期間中特別な注意を払う必要があります。